筋力だけを意識しても効率的なトレーニングはできません

健康や美容を目的としたトレーニングが、かえって体に不要な負担をかけて、効率の悪い運動になってしまっていることがあります。

筋肉の3つの要素

筋力があっても機能しない

一般的にあまり知られていないことですが、筋肉には3つのとても重要な要素があって、その1つは、誰もが認識している「筋力」です。一般的には、「筋力」だけをアップさせればいいと考えられていますが、それだと、思ったような効果が得られにくいばかりか、かえって組織を傷つけてしまうこともあります。

例えば、誰にでも経験があることとして『足取りが重い』という体の感覚があります。気が進まないことをするときの、足に力が入らない状態ですが、この状態を続けるのはかなりの労力がいるはずです。でもこれは別に足の「筋力」が弱いわけではありません。何故なら、状況や環境が変わると足取りの重さが取れて軽くなることがあるからです。

つまり、「筋力」は普通であって、何か別の要素が関係していると考えるのが自然です。

「筋力」以外の要素

では、『足取りが重い』のは何がそうさせているのかと言うと、それが、筋肉の2つ目の要素である「初動」です。「初期動作」のことですが、これはある筋肉を動かそうとするときの初期反射のことを言っていて、「初動」が起こらない筋肉は、最悪の場合10%程度しか活動できないために、周囲の他の筋肉を巻き込みます。

この現象がトレーニングの非効率性です。

筋肉がちゃんと活動できる状態になっていないのに無理な負荷をかけると、疲労するのが早く、回復は遅くなります。そればかりではなく、体のどこかにしわ寄せがいって故障の原因になります。

その為、「初動」が起きているかどうかはとても重要で、「初動」の有無を調べるために用いられるのがキネシオロジーの『筋反射テスト』です。

※『筋反射テスト』については、記事を作成中です。
興味がある方はお問い合わせください。

若さの象徴。もうひとつの要素

3つ目の要素は、筋肉の「張り」です。「張り」は、組織の疲労度に比例して衰えていきます。「初動」が起こらない筋肉を無理やり使い続けることで筋肉疲労が積み重なり、あるいはまた、日頃から筋肉に対する適切なケアを怠っていることで、筋肉の「張り」はどんどん失われていきます。

「張り」を回復させるには、先ず、「初動」を回復させる必要があるのと、筋肉に対するケアや、組織を傷つけるような要素を取り除いていくことが必要になります。運動前後のストレッチは筋疲労を軽減してくれます。また、運動で体を動かし呼吸を激しくすると、体の中で活性酸素が大量に発生しますので、組織を傷つける活性酸素を取り除くことは重要なケアの一つです。

体の組織の疲労に対する適切なケアをおこなった上で、「初動」を回復させてあげることができると、筋力アップを含むトレーニングはより効率よく確実におこなえるようになります。

飲食物によるパワーの違い

ついでながら、飲食物には『体にパワーを与えてくれるもの』と、『体からパワーを奪うもの』とがあります。また、身に付けるものでもパワーの差は歴然とします。知らないうちに体からパワーを奪うようなものを取り入れていると、どんなにトレーニングを積んだとしても良い結果は得られません。

どんなものがパワーを与えてくれるかは、人によって違っていて、巷で良いと騒がれているものが自分にも良いとは限りません。既出のキネシオロジーによる『筋反射テスト』を受け続けていると、自分にとって相性がいいものとそうでないものとの違いが体感覚として自然に分かるようになってきます。

「初動」を回復させる

トレーニングを効率よく成功させるキモは、筋肉の「初動」がおきている状態でおこなうことです。疲労がたまっていたり全身的にボヤっとしている状態でトレーニングをしても、やった気にはなっても疲労感が広がるだけであまりいい結果にはつながりません。

筋肉の「初動」はいくつかの要素によって影響を受けています。おそらく一番大きな影響は心理的ストレスによるものですが、ほかには、骨格の歪み、筋肉や腱組織の疲労・損傷・固着、リンパ液・血液・氣の流れ、内臓機能の低下、飲食物、シャンプーやボディソープ、化粧品、電磁波、場のエネルギー、、、

挙げたら切りがありませんが、なにが影響しているかを特定することが最初の一歩です。

ストレス

トレーニングをする目的、動機、モチベーションが何といっても一番大きく影響します。仕方なくやっているトレーニングでは筋肉はちゃんと応えてくれません。「何のためにやるのか」。ここをしっかりと煮詰めて、義務的にではなく、気持ちよく喜んで楽しみになるくらいの動機が必要です。

目的意識が薄らいでいる状態でおこなうトレーニングは非効率なだけではなく怪我のもとにもなりますので、自分がワクワクするような目的をみつけて、その目的からつねにズレないような工夫が必要です。(モチベーションの維持)

目的がはっきりして、その目的に向かっていつもワクワクしていられる状態になっていれば、全身が軽く動作がスムーズにおこなえることを実感できるはずです。これは「初動」がしっかり働いている証拠です。

身体機能の低下

全身的な筋肉の働きが回復したとしても、局所的に、特定の筋肉の「初動」がおきないことがあります。この場合も、その筋肉に関連する心理的なストレスが影響していることが考えられますが、それ以外にも骨格の歪み、筋肉や腱組織の疲労・損傷・固着、リンパ液・血液・氣の流れ、内臓機能の低下が関係していることがあります。

身体的な要所としては、頸椎(首の骨)、腰椎(腰の骨)、骨盤(仙腸関節)、膝、足首、足の裏、顎関節、歯、手首、腸腰筋、大殿筋、ハムストリングス筋、頸部屈曲伸展筋、内臓全般、、、いろいろありますが、どれかが故障していることで特定の筋肉の「初動」がおきなくなることがありますので関連を調べる必要があります。

また、過去の怪我、事故や手術の痕が影響していることもありますので、すでに回復していて忘れているという場合でも、現代医学的検査ではでてこない組織の異常がみつかることはしばしばあります。

飲食物・身につけるもの

飲食物には、現代の栄養学的な視点からは完全に死角となっている別の要素があります。またそれは、中医学で古来から伝えられてきた陰陽の要素とも違い、分子学レベルの波動と関係があるとおもわれます。現代科学では未だ追いついていない要素で、臨床的なエビデンスとしてのみ確認されています。

その要素は下の3つに分類されます。

『体に力を与えてくれるもの』
『体から力を奪うもの』
『影響しないもの』

飲食物、シャンプーやボディソープや化粧品などの身につけるもの、さらには場のエネルギーなどもこの3つの分類にあてはまります。

身体感覚が鋭敏になってくると、手に持ったり、その場に近づくだけでどれに分類されるのかがわかるようになりますが、簡単な方法としては、ある物質を持った状態で筋肉の力の入り具合をチェックしてみることです(初動がおきているとカッチリします)。たとえば筋トレをするときにある物質をもっておこなうとどうなるかは誰にでもテストできます。

ただ、このテストをする場合に気をつけておかなければいけないことは、筋肉の正確な反応がでる状態になっているかどうかです。たとえばストレスが極端に強い状況下では正確性が極端に落ちますし、水分不足、体の歪み、筋肉の疲労などがあると正確なテストはできません。

こうしたことを踏まえて正確なテストをおこなうにはキネシオロジーの『筋反射テスト』が一番であることを覚えておいていただけたらとおもいます。

おまけ

これは余談ではありますが、「初動」を回復させる要素の一つとして肯定的な気持ちと言葉遣いがあります。

イライラしていたり不平不満の中でおこなうトレーニングよりも、前向きな気持ちで目標を意識しながら楽しい気持ちでおこなうトレーニングの方がはるかに効率が上がります。筋肉という組織は、感情をそのまま表現する不思議な組織です。表情筋がいい例ですが、全身の筋肉は表情筋とおなじように感情を現わします。

「初動」は感情が肯定的な方がおこりやすいようですので、ワクワクするような目標を設定する方がいいという理由はここにあります。

 

以上、効率的なトレーニングのためのヒントをご紹介してきました。

自分やクライアントのパフォーマンスをもっと効率よく向上させたい方、あるいは、活性酸素を効率的に除去する方法や、筋肉の「初動」を専門的に回復させたい方は、お気軽にご相談ください。

 

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